大型免許取得への道・９【最終回：卒業検定】

で、本日さっそく卒業検定でした。
今日の天気は晴れ。降水確率、10％。

検定では普段の教習のようにウォームアップもさせてくれない、とのことで、朝早く起きて、住宅街を離れ車どおりの無い道で軽く自主トレ（？）してきました。
近くで仮眠を取ってたトラックの運ちゃんやらバスやら、多分いぶかしく思っていただろうな。
スクーターなので、クラッチワーク・リアブレーキなどはできませんが、スラロームの体重移動などをやってちょっと体をあたためました。

朝一だったのですが、緊張していたため、教習所へは大分早い時間についてしまいました。

案の定バイクの受験者はまだ誰も来ておらず、一番乗り。しまった、もう少しどっか流してくるんだった！
ひょっとして、試験の順番も受付け順かなぁ、と不安になりながら、免許を渡し、受験料を払って8時20分まで指定の受付ロビーで待ちました。
ココには二輪の受験生だけでなく、4輪、2種、全ての受験者が集まってます。

しばらくすると二輪の受験生もパラパラ集まってきたよう。
ハーレーの教官が現われ受験生と雑談をし始めた。
コチラにも気付いてくれました。
たまたま近くに座っていた二輪受験の男性も交えて雑談。

「今日は先生が試験官されるんですか？」

「いや、わしじゃない。したいのはヤマヤマなんやけどな。させてくれんのや〜。
わしが監督しよったら全員合格やで！え〜よ、え〜よ〜って。わっはっは。」

わっはっは（汗）
惜しいなぁ（というか、やっぱりそうなんだ、監督はさせてくれないんだて感じ？）

「で、今日の検定のコース、どうやって決まるのですか？」
もう一人の男性が質問すると、ハーレー教官、

「ん？そらおまえ、サイコロ振って、『半か丁か！』つって決めるんや。偶数やったら2コースで奇数だったら1コースや！」

ま〜たまた。もう、この先生ホント冗談ばっかり♪

・・・


って思ってたんですよ。
そしたら、


マジでした。

ハーレーの教官はバスの教習があるらしく、準備に向かわれました。
8時半、待合室（受付けロビー）に別の教官が現われました。

「え〜、それではこれから本日の検定コースの方を決めたいと思います」

ザワついていたロビーが静かになる。緊張。

「このサイコロで決めたいと思います。」

？！

なぬぃ〜、あの教官、冗談言ってたワケではなかったんだ！！
ホントに大真面目でサイコロを受付け台のうえに転がし数字を出してます。
目は６でした。
つまり、第2コース。
あぁぁぁ、ニガテな方です。。。（何となく予感はあったのですが…）

あとからダンナに聞いた話では、ダンナもサイコロで試験コースが決まったそうです。
ちなみに私とは全然別の教習所です。
香川県はそうなのかな？それとも最近はどこもこうやって決めるのでしょうか。

「公平を期すために」
だそうです。至極納得。

二輪の受験生はいつもの教習の建物に向かいます。
本日の受験生は私含めて4人。一人は中型で残りは全員大型。
男性に混じって一人女性、というのは中型の時から慣れっこですが、やはり緊張はする。

昨日見極めの時に見ていてくれた教官が本日の検定の説明を始める。

だいたいわかっていることばかりだが、大切なポイントだけ記録記録。

・脱輪、転倒、接触（スラローム・クランク・8の字のパイロン含む）はその時点で即検定中止
・踏切内、波状路、一本橋（状況による）、クランク（状況による）内でのエンストで検定中止
・急制動は停止線オーバーで検定中止

などなど・・・
検定中止項目が結構たくさんあって正直ビビリました。

急制動はスピード足りなかったらやり直しができます。
ただし1回だけ。もしそれで既定速度に満たない場合はやはり検定中止となります。

そして、問題の試験の順番ですが、、、


受付け番号順でした（T_T)

つまり、トップバッターでニガテな第2コースを走らなければなりません。
これは相当プレッシャーでした。

なぜ第2コースがニガテなのか。

それは、1コースと違い、しょっぱなから検定中止の可能性がある1本橋があるからです。
ちなみに1コースだと最後です。
まぁ、失敗したらどちらが良いか、というのはわかりませんが（もしかしたら最後の最後に失敗して悔しい思いをするより、最初にあっさり失敗してしまった方が精神的にはラクかも…？）。

とにかく、今日の目標は、

第2コースを完走すること。

実は昨日の見極めの時点ではスラロームのタイムはとうとう7秒切れませんでした。
でもそんなこと言っている場合ではありません。タイムオーバー（あるいは未達）の場合は減点されます。検定中止ではありません。他でカバーできれば充分合格の可能性もあります。
100点満点から減点方式で採点し、合格点は70点です。

とにかく目標は完走完走！よっしゃ！
検定開始時刻まであと10分。
気合充分いつでもかかってこ〜〜い。

と思っていたのですが、不幸（？）は続き、
「え〜、4輪車の大型2種（多分ハーレー教官が見ていると思われる）の方の検定がまだ終わらないので、もうしばらく待つことになりました。
開始はおそらく9時40分くらいになると思います。」

がくっ

あと40分もあるじゃないのぉぉ（T_T)

待合室に残された4人。
そのうち誰かが話し始め、みんなで雑談が始まりました。

「長い時間待たされたら、ダレちゃいますよねー」
「大型ですか？」
「いや、僕は中型です」
「2コース、嫌ですねぇ〜」
「もう次のバイク決まってるんですか？」
「400なんですけどね〜、SRを買っちゃいました」
「ハーレーかなぁ」
「TRで四国霊場88箇所巡りをしようと思って…」
「まずは完走ですね」

などなど。
同じ目標を持つ4人ですから会話もはずみます。
でも40分後には本番。

そうこうしている間に40分も過ぎ、試験官が戻ってきた。
受験生一人一人にゼッケンを配る。

「それでは、準備できたら下りて合図をしてスタートして下さい」

ついに来た〜〜！
あぁぁ〜、帰りたい。。。緊張するーー！！Y(>_<、)Y

手を上げて3階の試験官に合図を出し、いよいよ検定スタート。

左右を確認してからフロントブレーキを握り、ハンドルを真っ直ぐに直し、いざバイクへ。
で、リアブレーキを踏んで、エンジン始動！！

…って、ミラー合せるの忘れちゃったぁぁぁY(>_<、)Y
エンジンはかかったまま、ミラーを直してしまいました。
まず1回目の減点だな。。。

右にウィンカーを出しついにバイクはコースへ。
すぐ左にウィンカーを出し、まずは8の字。う〜ん緊張のあまり勢いが出ない。。。
でもココは通過できれば良いからとにかくGO。

そして、いよいよ一本橋。
あぁぁ、勢いが良すぎる！ダメだ！
とにかく脱輪しないことだけ考えて、あまり時間測らず通過。
時間は、、、8秒くらいだったかも（T_T)

いよいよ4輪コースへ。
幸いコースには誰もおらず、（2番目、3番目のヒトの時はけっこう検定車が帰ってきて、道路が車、トラックなどで埋まっていました。）すいすい走る。
道順も完璧に覚えている。よし、ココは行ける！

…と思ってたら、一箇所ウィンカー遅出しをしてしまった（T_T)
失敗すると動揺するんだよね。。。
交差点の信号でできれば止まって気持ちにワンクッション置きたかったのだが、こういう時に限って通過時の信号は全て青。
ついてない。。。
でも次は問題の急制動だ。
気持ちを切り替えていざ3速まで！

ぐーーーーーーん

時速40キロ超えた、小パイロンまであとわずか！制動開始！！

エンジンブレーキ、フロント、リア、全て同時に使って何とか停止線ギリギリラインにピタッと停止。
（ちなみに他の3人は全員タイヤロックしてました^^;;でもロックしても検定中止にはなりません。）
教官が居る建物の信号を確認する。赤だったらやり直しだ。

青だーーー！（ほっ！）

ウィンカーを右に出して再び発進。
次は最後までできなかったスラローム。
でも先に外周走ったせいか勢いもリズムも乗れて、まぁまぁ安定したスラロームができたと思います。（タイムは多分オーバーしていると思いますが）

そのまま波状路へ。
ココでも教習の時にエンストしているので気をつけなければ。

がたんがたんがたんがたん…
今度はバイクとの相性も良く、時間も5秒以上かけて難なくクリア。

そしてクランク、、、、もクリア。

スタート地点に戻って、降車手順通りにエンジンを切り、バイクから降りサイドスタンドをかけて、検定終了！


はーーーーーーo(~○~;)o 終わった！
急制動も1度で済んで、しかもコース完走できた♪

すごい達成感…（←志低い^^;;;）

次にヒトに拍手をいただき、礼をして部屋へ戻る。
みんな見てるんですよね〜。もう！
でもとにかく終わった。。。
終わってみると1番最初に終わるのは良い気分。残りの緊張している受験生たちをじっくり観察・見学♪

他人の芝は青い、じゃないけど、やっぱり他のみんなは上手に見える。。。実際上手なんですけど。

結局4人とも無事完走！
みんな拍手で喜んだよ。。。(ノ_<。)うっうっうっ

試験官が本日の走りの検討を一人ずつコメントする。

「まず、本日の一本橋は、中型のヒト以外、みなさん未達です（苦笑）」
あはは（汗）
やっぱりね（他の人も未達とは驚きでしたが^^;）そりゃー、あれだけ『一本橋脱輪したら検定中止！』と念を押されたらタイムなんて数える余裕無いですよ。。。

で、その他にも私は以下のことを言われました。
「大型の力を使い切れていない」
「左小回りが少し不安」
「もう少しキープレフトで」

大型の力を使い切れていない……

これは相当ショックです。聞き方によっては
「あなたは大型乗らない方が良い」とも聞こえますo(ＴoＴ)o ダー

これで落ちた、な。。あぁ。

とりあえず全員ココでは合否は言われず、先ほどの受付けロビーで発表を待ちます。またしばし悶々とした時間が流れる。。。

「落ちたら声かけんといて下さいね。
ヘタに慰められるのが一番堪えるから…」

誰かが言いました。
本当になぁ。。
落ちたらもう一度教官の居る建物まで行って次回の予約をしなければならないのだが、その時はこっそり出て行こう…はぁ…。

なんか暗い。嫌だ嫌だ。早く結果聞いて予約とって、とっとと帰りたい！
スケジュール帳と卒検予定表を見比べ次に来れる日を確認する。

待たされること30分あまり。ついにその時が来た。
ロビーは教習生、4輪を含めた受験生が居り、混雑している。その中での発表。

「本日は…、
全員合格です。」

わぁぁぁ！
場内がいっせいに騒がしくなる。
ええっ、何。全員合格、ってなに。
今の発表って、2輪も含まれるの？？
どうやらそうらしい。

合・格・？

うそーー！やったーーーー♪(ノ_<。)
本当に嬉しい。凄く嬉しい。
2輪検定のヒト達も、4輪の人達もみな嬉しそうな顔をしている。
終わったんだ。。。

こうしてゆうきん'sママの大型教習生活も無事幕を閉じました。
あとは免許センターに行って、免許を発行してもらうのみ！

お疲れ様でした〜〜m(_ _)m

*読んで下さって有難うございました*

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